BUMP OF CHICKEN STADIUM TOUR 2016 "BFLY" 大阪レポ
STADIUM TOUR 2016 "BFLY"
BUMP OF CHICKEN初のスタジアムツアー。その一日目の公演に行ってきました。京セラドーム大阪はパワプロ君でくらいしか見たことがなかったけど、まさか、野球観戦で来るより先に、ライブを見にくることになるとは……。
朝の9時から物販をしていて、噂によると何千人規模で並んでいたとか。
ぼくは開演ぎりぎり(4時半くらい)にたどり着きましたが、まだグッズ余っていたのでそんなに早くいく必要もないのでは、と思いました。
会場はさすがスタジアムだけあって広い広い。
ステージをバックスクリーンとすれば、ぼくは少し深めの守備をとっているショートくらいのところの席で、はじめてのアリーナなのでどきどきわくわく。
前にBUMPを見たのは2012年のGOLD GLIDER TOURなので、かれこれ4年ぶり。あのときは大学生。今は無職。笑えますね。
ボレロは流れていなくて、代わりに開演5分前にはスクリーンに300の数字がうつしだされ、徐々にカウントダウンしていきます。
なるほど、新年のカウントダウンみたいな方式か、とか思いながらやっぱりテンションはあがります。
以下、少し記憶違いがあるかもしれませんが覚えてること書いていきます。
最初に言っときたいのは、サイコーだったってこと。
「Hello,world!」がオープニング。アルバムツアーなので、「GO」からくるかな、とか思っていたので初っ端から盛り上がる会場。ちなみに今回のライブでは一つの席にひとつずつLEDリストバンド「PIXMOB」が配布されていて、曲に合わせて光ります。LEDの開発者に感謝って具合に光ります。アリーナから見ると、スタンド席がいろとりどりに光っているのは圧巻です。
盛り上がりはそのままに「パレード」に。
寄生獣のタイアップですね。初めて聞いた時は、うわ、声にエフェクトかけてきた、そんなの必要ないのに……とか、少し残念に思った曲でしたが、ライブで聞くとこれがまたかっこいい。
「週末の大通りを」と次の曲を歌い始めた途端、会場からわく歓声。ぼくも飛び跳ねました。「K」、聞きたかったので本当にうれしい。『THE LIVING DEAD』の中ではわりとライブでやる回数は多いけど、聞くのははじめて。
「すでに満身創痍だ」あたりのエモさにああああーってなる脳内。「聖なる騎士を埋めてやった」の最後の言葉をのばすライブ・アレンジ。もうどばどばです。
チャマのMCも久しぶりに聞くけど、やけにテンションが高かった。「スタジアムライブは初めて……つまりVirgin、言い換えればチェリーボーイ」チェリーボーイの連発には、思わずメンバーも苦笑。この時だけじゃなくて、終始みんなテンションが高かったので、きっと楽しかったんじゃないかと思う。
MCマイクを置けばソリッドなイントロ。
「カルマ」からBUMP、というか音楽全体に入ったぼくからすれば、前回のライブにつづいて今回もきけて本当にうれしい。中学~高校にかけてひたすらヘビロテしていた曲なので、思わず口が動いてしまいます。
いろんな思い出がよみがえってくる3分間。
噴出されるきらきらの帯もしっかりキャッチしました。この帯、しっかり絵がかいてあって、しかも大阪って書いてあるTシャツをきたニコルだったり、ツアーの日にちと場所を書いた旗を持った王様だったりしたので、たぶん日ごと場所ごとに違うものです。すげえ。
「ファイター」、この曲を聴くためだけに『三月のライオン』の10巻だけ買った人も多いはず。僕もその口です。羽海野チカさんすいません。『ハチミツとクローバー』大好きです。『夜は短し歩けよ乙女』の解説の絵も大好きです。
二番からドラムの刻みがはいってくるパターンの曲最近多いけど、よいと思います。
「新しい曲やります」、の言葉とともに「宝石になった日」のイントロ。
カルピスのCMソングになったらしいですね。新しいアルバムのシングルカットされてない曲の中では一番好きな曲です。
次のMCでは、チャマがスタジアムでやりたいことがあると発言。
いわゆるウェーブをやってほしいという要請を、スタンド席にします。たしかに見てみたい。なにげに大阪ドームのウェーブなんて、芝の上に立たないと見られないので、レアなものをみさせてもらいました。すごかった。チャマもしっかり、iPhoneで録画してました。
新しいアルバムから何曲かやります、のMCの次はしんみりしたサウンドの「流星群」。
スクリーンに無数に散る星と流れ星はきらきらとしていてとてもきれいでした。
「大我慢大会」は、会場のみんなでクラップ。スクリーンにも手拍子のアイコンがうつしだされます。手元のLEDは手拍子にあわせて点滅します。これもまた壮観。
前のライブでは客の手拍子で曲がとまってしまうというハプニングがあったので、そのときのことを思い出したりして、なんというかBUMP、大人になったななんて当たり前のことを思ってしまいました。
ここでステージ移動。「恥ずかし島」へ移動。
はっきりいって、アリーナでよかったと一番思った瞬間です。
ぼくはアーティストをアイドルみたいに祭り上げたり、きゃーきゃーわめくのは基本的に嫌いなのですが、ごめんなさい、藤原基央だけは別です。藤原基央になりたくて髪の毛を伸ばしたり、眼鏡をかけなかったり、歌詞とか作ってみたり、音楽を始めてみたりしてみました。なんだかんだ10年はたちました。思えば、いろんなことがありました。死のうとしたこともあったし、人を好きになったこともあったし、ぜんぶぜんぶ壊れてしまえばいいと思ったこともありました。そんな中学、高校、大学、ずっとBUMPは心のなかにありました。
藤原基央は、ぼくのロールモデルで、洋楽とかあまりわからないからジョン・レノンよりも、ミック・ジャガーよりも、フレディ・マーキュリーよりも、カート・コバーンよりも、ぼくにとっては根源的なスターなんです。
その藤原基央が、目の前の通路をとおっていきました。
思ったより、身長低いな、なんて失礼なことを思ったりもしました。
けど、なんというか、なんにも言えない気持ちです。
あ、藤原基央って本当にいるんだ、ってはじめて腑に落ちたような気持ちです。
後方に移動してから一曲目は「孤独の合唱」。カントリーな音。サビをみんなで合唱して一体感がましていきます。
二曲目、ゆっくりしたリフに一瞬戸惑って、なんだ、と思っていると急速なアッチェレランド。「ダンデライオン」。また飛び跳ねてしまいます。はじめてきいたときは「こんな歌詞ありなのか!」とびっくりしてしまった曲です。Youtubeでいろんな人の自作PVを見たり、目をつむって想像したりして、ひっそりと大事にしていた曲です。まさか聞けるなんて思ってもみなかった。
またもとのステージにもどります。会場に流れるインスト。「メーデー」の「星の鳥」のように、きっと曲につながるインストなのだと思います。
ステージ上に再登場したメンバーはジャケットからTシャツに衣装替え。こっちのほうがBUMPらしくて好きです。
そのまま「GO」。アルバムの一曲目の曲で、仕切り直しです。
「車輪の唄」。死ぬかと思いました。あと、泣きました。
「カルマ」と同じくらいヘビロテした曲で、カラオケいったら必ず歌う曲で、いろんな思い出がある曲。あ、だめだ、言葉にできない。
藤原基央の「いままでも一緒にうたってきたけど次の曲もみんなでうたってほしい」という短めのMCののち、「supernova」。「カルマ」の両A面シングルだったな、なんてことを思い出しながらじっくりきいてしまいました。サビはみんなで合唱。
「まだいけるかい」という言葉のあとに流れるのは「ray」のイントロ。
初音ミクとの共演も、あんまり驚くことじゃなくて、やっぱりという感じだった。実は『COSMONAUT』あたりからBUMPには違和感があって、「もう、昔とは違っちゃうのかな」なんて思っていたのですが、この曲を聞いて安心しました。藤原基央はずっと藤原基央だった。
この曲もいろんな思い出があって、どちらかというと死にたい方の記憶なのだけれど、でも藤原基央に「生きるのは最高だ!」なんてうたわれたら生きるしかないわけです。これも生で聞きたかった曲だったので最高、もう最高。あたまとこころぐちゃぐちゃ。
「虹を待つ人」、アルバムでは微妙かななんて思ってた曲だったけど、ライブ映えする楽曲です。これもみんなで合唱。
最後の曲は「Butterfly」。ここでくるかという感じです。EDMってなんだかんだで盛り上がるわけで、最後に持ってこられると、もう突っ走ってしまう。
もうここで終わってしまってもいいわけだけど、会場は「supernova」のコール。アンコールの恒例なのだけど、もうずれずれ。みんなわけわからないからぐちゃぐちゃなんだけど、それでも楽しくて、また出てきたメンバーも笑ってました。
最後はやっぱり「天体観測」。
もういうことはないという感じです。
チャマがさりぎわに言った「今までのライブで一番楽しかった」っていう言葉がすべてです。
藤君の声が年々優しくなってきて、でもやっぱり藤原基央で、ということが再認識できたライブでした。
過去に今に時間が(ぼくの中で)行ったり来たりする2時間で、最終的にはBUMP OF CHICKEN、好きだわって納得する貴重な時間でした。
セトリ
1、Hello,world!
2、パレード
3、K
4、カルマ
5、ファイター
6、宝石になった日
7、流星群
8、大我慢大会
9、孤独の合唱
10、ダンデライオン
11、GO
12、車輪の唄
13、supernova
14、ray
15、虹を待つ人
16、Butterfly
~アンコール~