0000書店紀行:第三回ミステリー~前編~

0000(ゼロヨン)書店紀行とは?

月に一回10000円をもって他者と本屋に行こうという企画です。そこで紹介された本を買ったり、好きな作家の話を聞いたりしながら本屋をぶらぶらします。その月の新刊を見てみたり、ぼくが10000円以上本にお金を使わなくなったり、いいことがたくさんです。

第三回のゲストは京都の街を中心に暗躍するハイパーノベルクリエイターの土屋誠二くん

今回ぶらぶらしたのは前回に引き続き大阪梅田のジュンク堂です。

※あいかわらず本棚を見ながらしゃべっていますので、話がとびとびになります。

 

 

かみしの(以下:か) というわけで10000円をもって本屋に行こう企画が始まりましたが、今回のゲストはハイパーノベルクリエイターの……

 

土屋誠二(以下:つ) その肩書きやばすぎるやろ

 

 土屋誠二くんです

 

 まず飛浩隆、買うんやろ?

 

 そうそう、最近けものフレンズが流行っていて、その関連でね『グラン・ヴァカンス』が挙げられてるから

 

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 あ、『ムジカ・マキーナ』ちょっとチェックしときたい

 

ムジカ・マキーナ (ハヤカワ文庫JA)

ムジカ・マキーナ (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 この人何の人だっけ、『カラマーゾフの妹』だったっけ

 

カラマーゾフの妹 (講談社文庫)

カラマーゾフの妹 (講談社文庫)

 

 

 そうそう、もともと海野十三をがちにしたみたいなSFミステリーを書く編集者なのよ。これあれだよ、海野十三にもある音楽を聞いたら人を支配できるとか、そういうのをミステリーにしたやつらしいよ

 

 へえ、面白そう

 

 あとこれ、さっきからおすすめしてたやつ。『エンジェルメーカー』

 

エンジェルメイカー (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

エンジェルメイカー (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

 

 

 おおー……高っ。2800円か……でも気になるなあ。ニック・ハーカウェイ

 

 二年くらい前の注目作やったなあ

 

 時計を修理すると世界が終わる。とりあえず飛浩隆だけ、あれ『グラン・ヴァカンス』って続編もあるんだ

 

 あるね、たぶんこれだけでも完結してると思うけど

 

 じゃあとりあえずこれだけ買っておこう。SFとかどうなん?

 

 がち猟師の野尻抱介さんとか

 

南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)

南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 狩猟で暮らしてる(笑)

 

 小川一水とか、柴田勝家とか

 

 冲方丁とかか

 

 そうだね、あ、これ面白そうだよね神林長平の『いま集合的無意識を、』

 

いま集合的無意識を、 (ハヤカワ文庫JA)

いま集合的無意識を、 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 あ、伊藤計劃が話題になった時に出たやつだよね

 

 そう、当てこすりのように出したやつ(笑)『サマー/タイム/トラベラー』ほしいわ

 

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 あーいいねー

 

 最近わりと海外でも時間系青春SFとか復刊してきたよな。ヤングとか

 

 『時をとめた少女』とか出てたね

 

時をとめた少女 (ハヤカワ文庫SF)

時をとめた少女 (ハヤカワ文庫SF)

 

 

 あれ超面白そう。ハヤカワJAな、SFは豊富だけどミステリーは少ないんだよな。あ、これおすすめ『さよならアリアドネ

 

さよならアリアドネ (ハヤカワ文庫JA)

さよならアリアドネ (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 それ前気になった

 

 タイムトラベルもので、でも高校生とかじゃなくて夫婦で、『忘念のザムド』の監督。『キングゲイナー』の演出とか。アニメ監督が書いた小説。ライターとか監督とか、小説やってる人以外が書いた小説が気になる

 

 そうね、脚本家とか

 

 これもだいぶ話題になってたね、『あなたのための物語』

 

あなたのための物語

あなたのための物語

 

 

 長谷敏司、『円環少女』の人だよね。短編集は読んだことあるなあ。短編が面白そうだったからこれも読もう、と思ってまだ読んでないパターンのやつだ

 

 

つ 上弦の月を喰べる獅子』とかJAに入るのか

 

上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 ああ、夢枕獏

 

 あのさ、これめっちゃ面白くない?フィリップ・K・ディック総選挙の1位『ユービック』だって

 

ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)

ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)

 

 

 総選挙なんてやってるの(笑)

 

 絶対『バーナード嬢曰く。』のせいだって(笑)普通に『ザップ・ガン』読みたいんだけど。「兵器ファッションデザイナーが手掛ける究極兵器ザップガンとは」っていう帯がすごい

 

 

 ゲームにありそうだよね。ディックは何がいいかな、『変種第二号』とか面白かったな

 

 

 おお表紙いいねえ

 

 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の短編バージョンみたいな感じだけどね

 

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

 

 

 俺もディック読んでいこう。冒険小説とかを叩き込んだハヤカワNVっていうレーベル

 

 NVって何の略何だろう

 

 ヌーヴェル・バーグ

 

 嘘だ(笑)

 

 (笑)ほとんど冒険小説とか、大人向けのファンタジーとかなんだよな

 

 トレヴェニアンの『シブミ』があるじゃん

 

シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

 

 

 「シブミ」という特殊能力を持っている殺し屋の話(笑)『夢果つる街』とか面白いんだけど廃版になってるんだよな。ハード・ボイルドで『セブン』みたいな内容。トレヴェニアン、ハーバードの教授らしいよ

 

夢果つる街 (角川文庫)

夢果つる街 (角川文庫)

 

 

セブン [DVD]

セブン [DVD]

 

 

 すごいな!

 

 ずっと覆面でやってて……あのさ、こっから一つおすすめがあるんだけど、なんと置いてないという

 

 なんてやつ?

 

 『卵をめぐる祖父の戦争』

 

卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ文庫NV)

卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ文庫NV)

 

 

 おおーチェックしとこう。このギレルモってあのギレルモ?

 

沈黙のエクリプス (上) (ストレイン)

沈黙のエクリプス (上) (ストレイン)

 

 

 違うでしょ……あれ、あのギレルモだ(笑)ああ、原案か。小説書いてたら面白いなって思ったけど。ちなみに『シブミ』の続編をドン・ウィンズロウっていう作家が書きなおすっていうのめっちゃ面白い

 

サトリ (上) (ハヤカワ文庫NV)

サトリ (上) (ハヤカワ文庫NV)

 

 

 『シブミ』ってそんなに影響与える小説だったんだ

 

 マニア人気が高いらしいよ。カルト人気

 

 このシブミは日本の「渋み」なんだよね(笑)

 

 そうそう、この殺し屋は日本の将軍に育てられたから

 

 これさっき言ってなかった?ジョン・ル・カレ

 

 スパイ小説の大御所で、『裏切りのサーカス』の原案とかしてる人でその孫娘が小説家デビューして最近新作を出したんだけど、それを買ってほしい。買ってほしいんだけどそれも置いてない(笑)さて、ハヤカワミステリ文庫

 

裏切りのサーカス スペシャル・プライス [DVD]

裏切りのサーカス スペシャル・プライス [DVD]

 

 

 きたね

 

 本番来たね

 

 (笑)ちなみに好きな作家と言われたら誰をあげる?

 

 チェスタトンかな。今ばんばんチェスタトン。あとアイラ・レヴィン、コリン・デクスターとか。ちょっとかっこつけたけど(笑)あとはディック・フランシス

 

 ディック・フランシス?

 

 デビューから今まで競馬の小説ばっかり書いてる人(笑)もと騎手かなんかで。あとは泡坂妻夫連城三紀彦久生十蘭とか

 

 『新青年』とか『幻影城』系のね

 

 そうそう、海野十三とか麻耶雄嵩とか

 

 ごりごりやね

 

 太宰、安吾、織田作……あと丸谷才一。天才。たまにハヤカワとかであるんだけど、売れなさ過ぎて背表紙がめっちゃすれて図書館みたいになってるやつあるよね

 

 (笑)あるね

 

 そういうやつを「あ、これだ」って言いたいんだけど、そういうのって本当にマニアックなんだよね(笑)

 

 知らないもんね(笑)

 

 何すすめるか考えてこなかったから、適当にしゃべりながらすすめるね。しゃあないけど、ハヤカワに文句あるんだよ。文庫なのに高いんだよ

 

 それはあるね

 

 うーん、とりあえず『ウッドストック行最終バス』かな。多重推理といったら。『毒入りチョコレート事件』を全部モノローグでやってて。なんかポストモダン文学好きの評価も高いっぽいよ

 

ウッドストック行最終バス (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ウッドストック行最終バス (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

 

毒入りチョコレート事件【新版】 (創元推理文庫)

毒入りチョコレート事件【新版】 (創元推理文庫)

 

 

 まあ『毒入りチョコレート事件』も形式がすごく面白かったもんね。次々と推理していくっていう。舞城王太郎と同じだよね

 

 それを一人でやっているていうメタ感と風景描写すらあいまいにしているのにトリックだけはがちっていう(笑)結果的に俺は何を読んでいたんだってなる

 

 ピーター・ラヴゼイもなんか言ってなかったっけ

 

偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)

偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)

 

 

 あーラヴゼイ超好きやわー、この人こそね外国の連城っぽいな。文章しっかりしてて、話もよくできつつ、ユーモアも利かせてるから、あれやな、泡坂妻夫連城三紀彦が子供作った感じ(笑)

 

 まじか、めっちゃいいじゃん。ホワイダニットの名手こと連城三紀彦

 

 ホワイダニットといえば連城だもんな。グレアム・グリーンももともと諜報機関の人で、映画の原作とかもやってる

 

 『第三の男』とか有名だよね。グリーンはどれだっけ、『情事の終り』か、これだけ読んだな。講義で遠藤周作の関連でキリスト教文学っていうくくりで

 

第三の男 (ハヤカワepi文庫)

第三の男 (ハヤカワepi文庫)

 

 

情事の終り (新潮文庫)

情事の終り (新潮文庫)

 

 

 なるほど。ケッチャムとかそこらへんの作家ばかり復刊させる文庫がさ、復刊してから1年くらいで廃版にさせるからさ、おすすめしたいやつが置いてない(笑)

 

 ケッチャムは『隣の家の少女』でお腹いっぱいだけどね(笑)

 

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)

 

 

 他の作品もB級スプラッタ映画みたいで面白いらしいよ。この『熊と踊れ』が今年のこのミスで1位とって、ハードボイルドの新人で久しぶりにすごいやつ出てきたって盛り上がってて

 

熊と踊れ(上)(ハヤカワ・ミステリ文庫)

熊と踊れ(上)(ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

 

 これ二人で書いてるんだ

 

 これも読んでほしいんだけど、一旦置いとこう

 

 創元推理文庫行ってみようか

 

 あ、『ラブクラフト全集』全部ってのはどう?(笑)

 

ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))

ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))

 

 

 (笑)ちょっと待って(笑)

 

 激アツだけどね(笑)名著といわれている『吸血鬼カーミラ』とかは

 

吸血鬼カーミラ (創元推理文庫 506-1)

吸血鬼カーミラ (創元推理文庫 506-1)

 

 

 ああ、同じ作家の『ドラゴン・ヴォランの部屋』は買ったよ。これを読んでから『カーミラ』読もうかと思って

 

ドラゴン・ヴォランの部屋 (レ・ファニュ傑作選) (創元推理文庫)

ドラゴン・ヴォランの部屋 (レ・ファニュ傑作選) (創元推理文庫)

 

 

 怪奇系おさえていくのいいな。『二十億の針』とか。『寄生獣』の元祖

 

20億の針【新訳版】 (創元SF文庫)

20億の針【新訳版】 (創元SF文庫)

 

 

 

 へえ

 

 自分の中に異星人が住み込んで協力してくれって犯人をつかまえるやつ

 

 ほんとだ。『寄生獣』『ヒドゥン』の元ネタって帯に書いてある

 

 

 『M0』とか『プリティフェイス』の作者が書いてる『KISS×DEATH』って漫画の元ネタでもある

 

 

 

KISS×DEATH 1 (ジャンプコミックス)

KISS×DEATH 1 (ジャンプコミックス)

 

 

 これは創元SFか

 

 売り上げは圧倒的に『星を継ぐもの』が強いらしいよ

 

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐもの (創元SF文庫)

 

 

 だろうね。毎回『トリフィド時代』を読もうと思って手に取るんだけど、字がちっちゃいんだ(笑)とりあえず大槻ケンヂの曲だけでいいかなと

 

トリフィド時代―食人植物の恐怖 (創元SF文庫)

トリフィド時代―食人植物の恐怖 (創元SF文庫)

 

 

 新版にならないと小っちゃいんだよね……『トレント最後の事件』行こう

 

トレント最後の事件【新版】 (創元推理文庫)

トレント最後の事件【新版】 (創元推理文庫)

 

 

 でたばっかのやつだよね

 

 新訳でね。『容疑者Xの献身』の元ネタみたいな名作古典の

 

容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

 

 

 買ってこう。最近シャーリー・ジャクスンおされてるよね。「くじ」くらいしか読んだことないけど

 

くじ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

くじ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

 

 どういう作家なの?

 

 なんていうか不安定な感じ。ホラーというかミステリーというか、謎がある感じ。短編だし読みやすいよ

 

 ちょ、いいすか。買ってほしいやついいすか、まじで。『黒後家蜘蛛の会

 

黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)

黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)

 

 

 おお、アシモフ。これって短編?

 

 短編。20ページくらいでショート・ショートも入ってる

 

 これ1だけでいいの?

 

 うん、5も作者が途中で死んじゃってるから、話がしまってるわけじゃない

 

 一話完結ものなんだ

 

 そうそう。基本的に友達のおっさんが何人かで集まって、ゲストを呼んだりして身近な謎を出し合って給仕のおじいちゃんが解くって話なんだけど、これの魅力は本当にトリックがたいしたことない

 

 (笑)

 

 なんなら道間違えてあとで気づくとか、部屋間違えてあとで気づくとかのレベルの話をアシモフがどや顔でやって、あとがきで「僕はミステリが大好きだ。こんなのを考えたんだ」みたいなことをいう

 

 ちょっと裏笑い的なのもあるんだ(笑)

 

 裏笑いもあるし、あとがきのアシモフがかわいいし、あと中毒性がすごい。たいしたことないんだけどずっと読んでたい。あと、謎よりもおっさん同士の会話が面白い(笑)たまに一休さんの頓智みたいなのも出てくる。あとこれがオールタイム海外短編で1位とった

 

 ディクスン・カーの『妖魔の森の家』

 

妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 2 (118‐2))

妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 2 (118‐2))

 

 

 これはすごい。カーの中でもいいカー。2割いいカーで、7割たいしたことないカーで、1割怒りを覚えるカーなんだけど、人によっては5割怒りを覚えるカーなんだけど(笑)これはすさまじいカー

 

 へえ、カーって何が有名?『火刑法廷』とかかな

 

火刑法廷[新訳版] (ハヤカワ・ミステリ文庫)

火刑法廷[新訳版] (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

 

 『火刑法廷』とか『ユダの窓』とか『三つの棺』とか『皇帝のかぎ煙草入れ』とかが有名なんよ。ただね、そこまで面白くなくて

 

ユダの窓 (創元推理文庫)

ユダの窓 (創元推理文庫)

 

 

三つの棺〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

三つの棺〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

 

皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)

皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)

 

 

 密室談義があるのはどれだっけ

 

 『三つの棺』。ただあの密室談義ちょっと間違ってるし(笑)『ユダの窓』も当時の家の風習で空気窓みたいなのがあって、それがわかる前提で話が進むのよ。いやわかんないから俺ら

 

 ああ、当時の家の設計が念頭に置かれてるんだ

 

 この問題大きいのよ。テイって作家が『時の娘』って作品を書いてて、時代ミステリーで暴君と呼ばれてた王様が実はそうではなかったっていう話をするんだけど、誰やねんお前ってなるからしっくりこないのよ

 

時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)

時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)

 

 

 海外はそういうのあるよね

 

 ね。クイーンは『ギリシア棺の謎』『オランダ靴の謎』が人気高いし面白い

 

ギリシア棺の謎 (創元推理文庫 104-8)

ギリシア棺の謎 (創元推理文庫 104-8)

 

 

 

 まずは『Xの悲劇』『Yの悲劇』を読みたい、みたいなところあるけどね

 

Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

 

Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)

Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)

 

 

 面白いだけど『X』とか『Y』は推理がすごすぎて面白い系だから、一番面白いのがラスト100ページなのよ。だから最初の方がきつすぎて、それ以来クイーンを読まなくなる人が多くて、だったら『オランダ』とかをおすすめする

 

 国名シリーズね、『シャム双子の秘密』とか読んでみたいんだよね

 

シャム双子の秘密 (角川文庫)

シャム双子の秘密 (角川文庫)

 

 

 あ、『湿地』行こうよ。北欧ミステリー大流行で、ハードボイルド系多いんだよ。特に評判がいい

 

湿地 (創元推理文庫)

湿地 (創元推理文庫)

 

 

 北欧はハードボイルド系なんだ

 

 郷愁をかきたてる風景とか、ゴシックな雰囲気とか

 

 あ、途中なんだけどさ、俺、北山猛邦みたいなのが好きなんだけど何かある?世界が終わってるとか奇妙な設定のやつ

 

 あれでしょ、山口雅也、断然この人。そういう設定は元祖も極致もこの人

 

 あああ、『生ける屍の死』ずっと読もうと思ってたんだ

 

生ける屍の死 (創元推理文庫)

生ける屍の死 (創元推理文庫)

 

 

 人が死んだらゾンビになる世界で殺人が起きて……この時点でやばいっしょ

 

 たまらないね、やっぱりメフィスト賞系のへんなのが好きなんだよね

 

 あれでしょ、ひねってるのがいいんだよね

 

 麻耶雄嵩みたいなね

 

 とりあえず別のところもいってみようか、創元推理文庫だけで終わらせること全然できるけど(笑)あの、一応最後に、このエドワード・D・ホックって作家がさ、東西ミステリーとかに入ってなくて注目度が低いんだけど、ユーモアミステリーを書いてる人で、少額のお金をもらって価値のないものをなんでも盗むっていう怪盗の話

 

 

 おおお、いいねえ

 

 で、峰不二子みたいなライバルがいたり、彼女に自分が怪盗だって黙ってるからそれに振り回されつつもしっかり仕事はこなしたり、めっちゃ面白い。『ゴルゴ13』みたいに依頼人が怪盗をはめようとするのよ、そういう時に復讐したりする

 

 チェックしとこう

 

【移動】

 

 これ耳寄りだけどハルキ文庫とか実業之日本社とかで、廃版になってた連城三紀彦の短編が続々復刊されてきてる。この『宵待草夜情』は『戻り川心中』と同じくらいのレベルだと思う

 

【新装版】宵待草夜情 (ハルキ文庫)

【新装版】宵待草夜情 (ハルキ文庫)

 

 

戻り川心中 (光文社文庫)

戻り川心中 (光文社文庫)

 

 

 『戻り川心中』最高だもんな

 

 ハルキ文庫とか見ない人多いから

 

 耳寄り情報として書いておこう。『宵待草夜情』ってタイトルが最高だなあ

 

 この表紙書いてる人も最近画集を出したりしてるし、表紙からして力入れてる

 

 ハルキ文庫って小松左京と詩集くらいしか見るところないって思いがちだもんな

 

 これ、『顔のない肖像画』。実業之日本社は結構ミステリーが多い

 

顔のない肖像画 (実業之日本社文庫)

顔のない肖像画 (実業之日本社文庫)

 

 

 急に出てきたよね。西澤保彦も出してるんだ

 

 池井戸潤のシリーズもここだな。……集英社、珍しくミステリーの賞がないんだよね。作家は『百舌の叫ぶ夜』の逢坂剛とか大沢在昌とかハードボイルド系が多いんだけど

 

百舌の叫ぶ夜 (百舌シリーズ) (集英社文庫)
 

 

 ラノベ系が強いんじゃないかな

 

 スーパーダッシュ文庫とか

 

 ジャンプ経営してるっていうのが強いんだろうな

 

 『ガダラの豚』買っちゃえって言おうと思ったんだけど、一巻がないわ

 

中島らも『ガダラの豚』全3巻セット (集英社文庫)

中島らも『ガダラの豚』全3巻セット (集英社文庫)

 

 

 『ガダラの豚』買いたいな

 

 集英社文庫で一番面白いミステリーは『ガダラの豚』です、それか『白夜行

 

白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)

 

 

 やっぱりヘル・ハウスを作ろうとしていた人間としてはね、らもは読んでいかなきゃっていうのがあるよね(笑)

 

 (笑)あとね、東野圭吾のエッセイが『四畳半神話大系』みたいなノリだからエッセイ好きな人おすすめ。あの、東野圭吾のエッセイは大槻ケンヂみたいなノリなので、ベストセラー作家嫌いとか東野圭吾だし、みたいに思ってる人、逆にめっちゃ面白いです

 

四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)

 

 

 東野圭吾って「○笑」シリーズ、こっちの方に本気出してる説ない?

 

黒笑小説 (集英社文庫)

黒笑小説 (集英社文庫)

 

 

 ナンセンス系ね

 

 笑かしてこようとしてるじゃん

 

 たまに筒井康隆っぽくなるしね。さて、光文社ね、講談社と同じくらいミステリーに力入ってるよ

 

 そうだよね、なかなか一人だと光文社手に取らないから、こういう機会じゃないと

 

 僕はね、光文社が好きで好きで仕方がないね

 

 江戸川乱歩の作品選があるってことくらいしか知らないなあ

 

江戸川乱歩全集 第1巻 屋根裏の散歩者 (光文社文庫)

江戸川乱歩全集 第1巻 屋根裏の散歩者 (光文社文庫)

 

 

 さっきハルキ文庫とか実業之日本社とかの話してたけど、連城三紀彦が一番本気出してるの光文社だから

 

 江坂遊って読んだ?

 

花火: ショートショート・セレクションI (光文社文庫)

花火: ショートショート・セレクションI (光文社文庫)

 

 

 読んだよ、星新一の弟子でしょ

 

 そうそう、奇妙な味があって好きなんだよね

 

 この人がアンソロジー組んでる『30の神品』、とてもよかった

 

30の神品 ショートショート傑作選 (扶桑社文庫)

30の神品 ショートショート傑作選 (扶桑社文庫)

 

 

 あれはいいアンソロジーだったね

 

 あと、赤川次郎はショート・ショートめちゃくちゃ面白いから、『三毛猫ホームズ』しか読んでない人にもおすすめ。これね、そんじょそこらのショート・ショート作家より面白いよ。あえて言えば江坂遊より好き

 

招待状: 赤川次郎ショートショート王国 (光文社文庫)

招待状: 赤川次郎ショートショート王国 (光文社文庫)

 

 

 赤川次郎ね、みんなが通ってきた道を通ってないから、ここで読んでみるのもありだな

 

 あと岡本綺堂の『半七捕物帳』はすごい面白いっす

 

半七捕物帳〈1〉 (光文社時代小説文庫)

半七捕物帳〈1〉 (光文社時代小説文庫)

 

 

 岡本綺堂ね、中国の伝記小説を下敷きにした小説集とか面白かった。『影を踏まれた女』とか

 

影を踏まれた女 新装版 怪談コレクション (光文社文庫)

影を踏まれた女 新装版 怪談コレクション (光文社文庫)

 

 

 『奇想、天を動かす』っていう島田荘司の傑作があってね。『占星術殺人事件』はもはや古典だから、『異邦の騎士』かこれの方がいいよ

 

奇想、天を動かす (光文社文庫)

奇想、天を動かす (光文社文庫)

 

 

占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)
 

 

異邦の騎士 改訂完全版

異邦の騎士 改訂完全版

 

 

 確かに島田荘司といえば『占星術』みたいなところあるからね

 

 ストーリーがちゃんと面白いのはむしろ『異邦の騎士』だから、『異邦の騎士』を読むつもりで『占星術』読むくらいの気持ちの方がいいと思う。『奇想、天を動かす』は、「あ、俺今ミステリー読んでる」って気持ちになるからいいよ

 

 沼田まほかるとかって読んだことある?

 

 『アミダサマ』だけ

 

アミダサマ (新潮文庫)

アミダサマ (新潮文庫)

 

 

 どんな感じだった?

 

 なんかイヤミスってキャッチコピー付きすぎて絶対に嫌な感じで終わらなきゃいけないっていう謎の縛りをつけられてるみたい(笑)『アミダサマ』は湊かなえとかで感じたことがあるイヤミスの感じを、横溝正史みたいな感じでやるっていう笑う感じの

 

 和の感じなんだ

 

 和テイスト。えっとね、ブックガイドっていろいろあるんだけど、これは「私がミステリーだと思う小説」を集めたガイドで、普通にジェーン・オースティンとか入ってるのよ。女子受けっていうコンセプトで、他にないから面白い

 

 

 面白そうだね

 

 ミステリーファンでも、純文学ファンでも出会わないような本が紹介されてる。で、有名なやつでも、少女漫画みたいな展開、とかイケメンのキャラとか、女子の気持ちをわかってるとかの目線で書いてるから、こういう見方もおもろいわってなる

 

 ブックガイド作るのって難しいもんね、これは面白そうだなあ

 

【移動】

 

 双葉文庫とポプラ文庫はわりと無視するタイプなので……(笑)

 

 (笑)

 

 久住四季さんは電撃出身で、ずっとミステリーを書いてて、魔法が本当にあるという定義の上でのミステリーとかをやってて、『トリックスターズL』っていう作品が成功してる。で、つい最近創元推理から新刊が出た

 

 

 へえ

 

 角川といえば、やっぱり山田風太郎ベストコレクション

 

 いくつか買ったな。『明治断頭台』『妖異金瓶梅』『魔界転生』、あと『太陽黒点』。まだ『太陽黒点』しか読んでないけど、めちゃくちゃ面白かった

 

 

 

 

 

 

 お、じゃあ『忍びの卍』とかいっとく?これ、『甲賀忍法帖』とかのシリーズで、派手なバトルありつつ、エロ忍術ありつつ、なおかつミステリーになるっていう

 

 

 

 あ、面白そう

 

 ミステリーとしても忍法帖としても面白い。ファン人気も高いよ

 

 買っとこうかな

 

 ちなみにこの『夭説太閤記』っていうのは、ロリコンの秀吉が幼女とやりたすぎてやりたすぎて地位を上り詰めてロリとやるっていう糞みたいな小説で俺はめっちゃ好き

 

 

 (笑)山田風太郎って横溝正史みたいな和のミステリーなイメージあるけどさ……

 

 変態よ、変態

 

 心をくすぐってくるところあるよね(笑)

 

 だってあれよ、三十年前の西尾維新

 

 (笑)

 

 西尾維新も30年後くらいにいわれてるかも、「なんか西尾維新てくすぐってくるとこあるよな」(笑)黒川博行とかもね、いいんだけど

 

 最近『破門』がおされてるね

 

破門 (角川文庫)

破門 (角川文庫)

 

 

 直木賞も取ってね、この「疫病神」シリーズは前から話題だったんだけど。もともとは悪徳刑事のシリーズの方が看板だったんだけど、徐々にこっちの評判があがってきたね。角川もミステリー結構あるな

 

 ミステリーってどこも一定数はある印象あるね

 

 小学館とか以外ね(笑)

 

 『ドラえもん』のイメージ

 

 小学館は漫画だよな。買わないと思うけど、ほんとう誰も買わないけど『GOSICK』はね、桜庭で一番面白い(笑)

 

GOSICK ―ゴシック― (角川文庫)

GOSICK ―ゴシック― (角川文庫)

 

 

 (笑)

 

 ミステリーが面白いとかじゃなく、キャラがかわいいのはもちろんいいんだけど、一番は桜庭一樹が本気で書いているというのがいい

 

 桜庭一樹はやっぱりこういう方向性だよね

 

 この方向性の桜庭たんが一番萌えるんだよ。あと『少女キネマ』文庫で出てんじゃん

 

少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語 (角川文庫)

少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語 (角川文庫)

 

 

 ほんとだ、単行本で買っちゃったわ

 

 この帯のさ、「Twitterで大絶賛」ってなんかやめてほしいわ(笑)もともとはニトロのライターだよね

 

 『まどマギ』のノベライズかなんかもしてたよね。ニトロは強いね。あ、大槻ケンヂも新刊だしてる、なんか大槻ケンヂっぽくいな

 

魔法少女まどか☆マギカ (上) (星海社文庫)

魔法少女まどか☆マギカ (上) (星海社文庫)

 

 

いつか春の日のどっかの町へ (角川文庫)

いつか春の日のどっかの町へ (角川文庫)

 

 

 装丁、『神様のカルテ』とかの人だね

 

神様のカルテ (小学館文庫)

神様のカルテ (小学館文庫)

 

 

 中村佑介のフォロワーというか。「ハルチカ」シリーズの新刊も出てるんだ

 

ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇 (角川文庫)

ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇 (角川文庫)

 

 

 「ハルチカ」はあんまり読んだことないな

 

 「ハルチカ」はね、あんまり、こんな(帯の映画化の写真)ラブコメの感じじゃないんだけどな

 

 それおかしいよな、映画の予告見たときに「吹奏楽にかける私たちの青春ラブコメストーリー」みたいな感じだったけど違うよな

 

 ちゃうちゃうちゃうちゃう(笑)もっとどろどろしてる

 

 あ、スルーするところだった、講談社。やっぱ講談社っしょ

 

 これ気になってんだよね。『おそれミミズク』、ホラーボーイ・ミーツ・ガール

 

 

 面白そうやな。京極夏彦の漫画が文庫で出たんだけど、『姑獲鳥の夏』は漫画版の方が俺は面白いと思う

 

姑獲鳥の夏 コミック 1-4巻セット

姑獲鳥の夏 コミック 1-4巻セット

 

 

 へえ、小説の方も面白かったけどな

 

 漫画の方が断然面白いと思った。『魍魎の匣』とかは小説が強いんだけど

 

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

 

 

 これメフィスト賞の中でも変に評価高いんだよね。『死都日本』。ただめちゃくちゃ重そう

 

死都日本 (講談社文庫)

死都日本 (講談社文庫)

 

 

 面白そうだけど、食指が動かなかったんだよね。講談社は……奇抜なやつ多いね

 

 そうね、やっぱり『クロック城』とか舞城王太郎とか西尾維新とかあっこらへんが好きなので、ミステリーでどこにくるかってなったら個人的にはやっぱり講談社なんだよね

 

『クロック城』殺人事件 (講談社文庫)

『クロック城』殺人事件 (講談社文庫)

 

 

 歌野晶午とかもそうだもんね。ちなみに歌野晶午は人にもよるけど『葉桜の季節に君を想うということ』よりも、『密室殺人ゲーム』『世界の終わり、あるいは始まり』のほうが面白いです

 

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

 

 

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)

 

 

世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)

世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)

 

 

 そうね、『葉桜』は変なイメージついちゃうよね

 

 あと、海外はディック・フランシス、日本は岡嶋二人が競馬二大ミステリーなんだけど、あくまで個人的には競馬じゃない方が岡嶋二人は面白い。人さらいの岡嶋二人って呼ばれてるんだけど、誘拐ものじゃない方が面白い。『そして扉が閉ざされた』とか『クラインの壺』とか

 

そして扉が閉ざされた (講談社文庫)

そして扉が閉ざされた (講談社文庫)

 

 

クラインの壷 (新潮文庫)

クラインの壷 (新潮文庫)

 

 

 『そして扉が閉ざされた』は面白かったな、クローズドサークルものでね。『クラインの壺』も読もうとは思ってたんだけど

 

 『SAO』とかの元ネタだしね

 

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)

 

 

 ゲームの中に入る系のね

 

 あ、『盤上の敵』面白いよ

 

盤上の敵 (講談社文庫)

盤上の敵 (講談社文庫)

 

 

 『盤上の夜』ではないんだね

 

盤上の夜 (創元SF文庫)

盤上の夜 (創元SF文庫)

 

 

 (笑)自分の家に犯人が立てこもって、その家の家主が人質を取られてて犯人と交渉する話で、チェスに例えてるのよ。日常の謎をよく書く作家だけど、ばりばりのサスペンス。犯人と丁々発止のやりとりをする

 

 北村薫ね、いろいろ積んでんだよね。『リセット』のシリーズとか、『空飛ぶ馬』シリーズとか

 

リセット (新潮文庫)

リセット (新潮文庫)

 

 

空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

 

 

 わりと地味な作家なんだけど、これは派手。売ってなかったけど山口雅也の『キッドピストルズ』とかは変な設定で面白かったな。『コズミック』はパクったなとか思ってるんだけど(笑)

 

 

 

 そのノリでいったら『黒い仏』とかね

 

黒い仏 探偵石動シリーズ (講談社文庫)
 

 

 あれね、面白いね。ミス研で思わず落ちをいったら「それ絶対言わない方がいいですよ」って言われた(笑)

 

 (笑)『どんどん橋落ちた』も新版で出たんだ

 

 

 これなぜかもってる人多いんだよな

 

 読者への挑戦状が入ってるやつだよね

 

 そうそう。なぜか『十角館の殺人』と同じくらいもってる人が多かった。珍しいなと

 

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

 

 

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