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0000書店紀行:第三回ミステリー~後編~

0000書店紀行

前編はこちら↓

kamisino.hatenablog.com

 

 新潮社ね

 

 島田荘司のシリーズをなぜか出しだした新潮社ね。井上ひさしの『十二人の手紙』をおすすめしようと思ったんだけどないね。書簡体で12個の手紙の短編が書いてあって、それがミステリー的なオチを毎回用意されている

 

十二人の手紙 (中公文庫)

十二人の手紙 (中公文庫)

 

 

 へえ、新潮社ってあんまりミステリーない印象だけど

 

 最近賞出し始めたんだよ、しかも大賞1000万

 

 1000万……ポプラ賞じゃん

 

 そうそうそうそう(笑)でも突き抜けたヒットはまだ出てない。あと新潮社のミステリーといえば社会派。高村薫松本清張、まあ、あと一応筒井

 

 そうか、一応ミステリーか

 

 『ロートレック荘事件』とか『富豪刑事』は

 

ロートレック荘事件 (新潮文庫)

ロートレック荘事件 (新潮文庫)

 

 

富豪刑事 (新潮文庫)

富豪刑事 (新潮文庫)

 

 

 『家族八景』も……『家族八景』はちょっと違うか

 

家族八景 (新潮文庫)

家族八景 (新潮文庫)

 

 

 家族八景もいえなくはない。あとは普通に文学系が多いね。北山猛邦といえば面白いのがあるんだけど、角川文庫に戻ってもいい?

 

 あ、いいよ

 

 (角川の棚にて)うん、そうですね、ここのジュンク堂には北山猛邦の文庫が置かれていないということで今日は解散で……

 

 (笑)

 

 幽霊とか妖怪とかと同級生で、幽霊×学校の短編があったんだけど

 

 『つめたい転校生』?ああ、読んだ読んだ。あれはよかった

 

つめたい転校生 (角川文庫)

つめたい転校生 (角川文庫)

 

 

 あ、読んでたならちょうどよかった

 

 この人最近推されてるよね、綾瀬まる。椎名林檎か誰かが帯を書いてたような気がする

 

骨を彩る

骨を彩る

 

 

 あのね古野まほろがね、「セーラー服と黙示録」っていうシリーズでね、探偵女学校があって各女の子が得意な分野をもってるってのがあって、『天帝』より好き

 

 

天帝のはしたなき果実 (幻冬舎文庫)

天帝のはしたなき果実 (幻冬舎文庫)

 

 

 へえ、『天帝』しか知らなかったな

 

 『天帝』はね、熱意が面白さを妨げてる(笑)あ、そうだ文春はね、海外ミステリー強いよ。『ボーンコレクター』シリーズが全部ある

 

 ジェフリー・ディーバー

 

 一回映画化もされてて、劇場型犯罪者と全身麻痺の捜査官が対決する話なんだけど、犯人がめっちゃかっこよくて。特に『ウォッチメイカー』のウォッチメイカーっていう犯人がかっこいい

 

ウォッチメイカー〈上〉 (文春文庫)

ウォッチメイカー〈上〉 (文春文庫)

 

 

 ウォッチメイカーってめちゃくちゃかっこいいね

 

 かっこいい犯罪者ランキングを作ってるんだけど、ウォッチメイカーは二位

 

 一位は?

 

 『太陽黒点』のやつ。ちょっと具体的に言ったらあれだけど

 

 

 ああ、確かにあれはかっこいいね。……あれ、あれはなんだったけ、ハードボイルド物で、ナンバー2の……

 

 ああ、『深夜プラス1』

 

深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1))

深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1))

 

 

 なんだっけあいつの名前

 

 ハーヴェイ、確かハーヴェイ。いつも右手を挙げてるアル中ね

 

 新刊コーナーとか見てみる?ジョン・ル・カレの孫の本があるかもしれないし

 

 行こう

 

 あったあった、『時をとめた少女』、ヤングは『たんぽぽ娘』も面白かったな

 

時をとめた少女 (ハヤカワ文庫SF)

時をとめた少女 (ハヤカワ文庫SF)

 

 

 

 いっそ、冒険してみよう。河野裕の『最良の嘘と最後のひと言』。『いなくなれ、群青』の人の

 

 

いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)

いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)

 

 

 『サクラダリセット』とかね、流行ってるもんね

 

 

 また村上春樹(の文体)なのか気になる。あ、はいはい、おすすめ。俺、架神恭介好きなんだけど、『よいこの君主論』と『仁義なきキリスト教』は二大鉄板で好き。これめっちゃ面白い

 

よいこの君主論 (ちくま文庫)

よいこの君主論 (ちくま文庫)

 

 

仁義なきキリスト教史 (ちくま文庫)
 

 

 あれも面白かったな、『もしリアルパンクロッカーが仏門に入ったら』

 

 

 これはキリスト教の歴史を任侠物でやってる。ルターのくだりが死ぬほどおもろい。架神恭介のすごいのは意外とちゃんとしてるってとこ(笑)

 

 かみ砕いてくれてるもんね

 

 『英雄はそこにいる』。え?島田雅彦こんなん書いてるの?え?この人こういう人だった?え?

 

英雄はそこにいる 呪術探偵ナルコ (集英社文庫)
 

 

 時代に乗ったんじゃない?(笑)

 

 めっちゃ気になるわ(笑)竹本健治も推されてるな

 

 『囲碁殺人事件』ね

 

囲碁殺人事件 (講談社文庫)

囲碁殺人事件 (講談社文庫)

 

 

 あ、詠坂雄二の『ナウ・ローディング』面白そうなんだよ。最近ゲーム系の小説書いてて、要するに押切蓮介みたいなのを書いてる

 

ナウ・ローディング (光文社文庫)

ナウ・ローディング (光文社文庫)

 

 

 詠坂ね、『リロ・グラ・シスタ』とか『電氣人閒の虞』とか拾われなかったメフィスト作家っていう感じがある

 

リロ・グラ・シスタ?the little glass sister? (光文社文庫)

リロ・グラ・シスタ?the little glass sister? (光文社文庫)

 

 

電氣人間の虞 (光文社文庫)

電氣人間の虞 (光文社文庫)

 

 

 途中から趣味に走り出すのもそれっぽいよね。ちょっとちくまの方見ていい?

 

 うん

 

 普通にさ、土屋賢二の『われ笑う、ゆえにわれあり』とか好きなんだよね

 

われ笑う、ゆえにわれあり (文春文庫)

われ笑う、ゆえにわれあり (文春文庫)

 

 

 中公は、ファンタジーでなんだっけ「蝗」みたいな字のやつが面白かったよ。がちがちのファンタジーで一巻完結なんだけど

 

煌夜祭 (中公文庫)

煌夜祭 (中公文庫)

 

 

 でかい蝗が人を襲って四大魔王がそれを鎮めるみたいな……『魔法少女プリティ☆ベル』のネタなんだけど。中古は時代小説とかルポが多いな

 

 

 まあ中公は真面目だからね

 

 ちくま、岩波よりも断然好きなんだけど、河出にとりあえず行こうか。河出は文学からミステリーから評論から

 

 そろってるね

 

 今更ねえ『A感覚とV感覚』を復刊させるセンスよ

 

 

 今年なんか稲垣足穂、いろいろ復刊されてるね

 

 稲垣足穂が頼んでもないのにBLについて熱く語るっていう

 

 足穂好きな人って寺山修司好きっていうイメージある。足穂は『一千一秒物語』くらいしか読んでないな

 

一千一秒物語 (新潮文庫)

一千一秒物語 (新潮文庫)

 

 

 どうしようかな、今更久生十蘭薦めてもあれだしな、海外の何かおすすめしよう

 

 『西瓜糖の日々』が新しいカバーで出てる

 

西瓜糖の日々 (河出文庫)

西瓜糖の日々 (河出文庫)

 

 

 推してるメンツが死ぬほどそれっぽい。あと、フランスの名画で必ず名前が挙がる『太陽がいっぱい』っていうハイスミスの小説があって、『キャロル』で最近有名になったけど、もともとはサスペンス小説家で本来の作風は『キャロル』じゃないのよ。あとホームズも新訳で出てる。ブコウスキーもなぜかたくさんあるし

 

太陽がいっぱい (河出文庫)

太陽がいっぱい (河出文庫)

 

 

キャロル (河出文庫)

キャロル (河出文庫)

 

 

 ブコウスキーは最近流行ってるからね

 

 『パルプ』まで復刊したしな

 

パルプ (ちくま文庫)

パルプ (ちくま文庫)

 

 

 やっぱりみんな疲れてるんだろうな

 

 癒しを求めてる。あ、ウェルベック読みたくて仕方ないのよ。ただ『地図と領土』ですら高いんだよな。で、なぜか『ある島の可能性』と『プラットフォーム』だけ河出なんだよ

 

 

 

 

 『ある島の可能性』だけもってるな。まだ読んでないけど。けっこうウェルベック好きな人多いね

 

 ジャック・リッチー、おすすめしたかった。タイムマシンで人殺すところ目撃しちゃったから、金くれたら黙っててやるってなる

 

クライム・マシン (河出文庫)

クライム・マシン (河出文庫)

 

 

 ジャック・リッチーさ、『30の神品』に入ってなかった?

 

30の神品 ショートショート傑作選 (扶桑社文庫)

30の神品 ショートショート傑作選 (扶桑社文庫)

 

 

 入ってるよ。ええっと、「旅は道連れ」っていうのが

 

 ああ夫の話するやつか

 

 そうそう、まあ星新一のミステリー系の話を集めた人。それでいくとフレドリック・ブラウンとか……

 

さあ、気ちがいになりなさい (ハヤカワ文庫SF)

さあ、気ちがいになりなさい (ハヤカワ文庫SF)

 

 

 あ、ブラッドベリの「みずうみ」も好きだったな。ああいう抒情がたまらない

 

10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

  

 

 皆川博子とか好きそうだけどな

 

 『倒立する塔の殺人』とか何冊か読んだよ、面白かった

 

倒立する塔の殺人 (PHP文芸文庫)

倒立する塔の殺人 (PHP文芸文庫)

 

 

 じゃあ、これ以上文庫を行くと手が出ないので、ハードカバーに行きますか。その前に一回ちくまに触れていい?ちくまは最高ですよ

 

 獅子文六とかもそろってるしね

 

 獅子文六先生最高ですよ、いい意味で朝ドラか80年代のアニメを見ているような気分になる。新作の『青春怪談』なんてほぼほぼ『学校の怪談』やん

 

青春怪談 (ちくま文庫)

青春怪談 (ちくま文庫)

 

 

 絶対面白いもんなあ、獅子文六

 

 面白いよ、『七時間半』とかねえ、いや伊坂幸太郎の『マリアビートル』ってほぼほぼこれじゃねえかっていう。『スナッチ』と『七時間半』を混ぜたら『マリアビートル』になる

 

七時間半 (ちくま文庫)

七時間半 (ちくま文庫)

 

 

マリアビートル (角川文庫)

マリアビートル (角川文庫)

 

 

スナッチ (字幕版)

スナッチ (字幕版)

 

 

 そうなの(笑)

 

 で『コーヒーと恋愛』っていうのは、ジム・ジャームッシュの『コーヒー&シガレッツ』っていうのとだだかぶってる

 

コーヒーと恋愛 (ちくま文庫)

コーヒーと恋愛 (ちくま文庫)

 

 

コーヒー&シガレッツ [DVD]

コーヒー&シガレッツ [DVD]

 

 

 ジャームッシュ、そういえば『ストレンジャー・ザン・パラダイス』見たよ。いいアメリカの映画って感じだった

 

 

 会話と雰囲気だけでいくっていう。つげ義春のエッセイもあるしなあ。『こちらあみ子』って面白い?

 

こちらあみ子 (ちくま文庫)

こちらあみ子 (ちくま文庫)

 

 

 面白いよ。視点がアスペルガーで、周りのことの馴染めなさみたいなざわざわがずっと続く感じ。全体的に病気っぽい視点で書かれてて、この感じは古井由吉の『杳子』に近いものがある

 

杳子・妻隠(つまごみ) (新潮文庫)

杳子・妻隠(つまごみ) (新潮文庫)

 

 

 へえ、すごいな

 

 『あひる』とかでも有名になったから今の注目株だと思う

 

あひる

あひる

 

 

 『オシリスの眼』、まだ読んでないけど、ド古典だから気になる。あと丸谷才一の『快楽としてのミステリー』めっちゃ面白い

 

オシリスの眼 (ちくま文庫)

オシリスの眼 (ちくま文庫)

 

 

快楽としてのミステリー (ちくま文庫)

快楽としてのミステリー (ちくま文庫)

 

 

 丸谷才一は強いよね

 

 そういう人って違うジャンルをくっつけてしゃべるから面白いんだよね、文学のあれとミステリーのあれみたいに

 

 二階堂奥歯がさ、大槻ケンヂの『ステーシーズ』と泉鏡花の『外科室』を並行して紹介してて、「好きっ」てなった

 

ステーシーズ―少女再殺全談 (角川文庫)

ステーシーズ―少女再殺全談 (角川文庫)

 

 

外科室・海城発電 他5篇 (岩波文庫)

外科室・海城発電 他5篇 (岩波文庫)

 

 

 あ、P+Dのシリーズは最高。俺が今この話しなかったら、ブログ読んでる人半分くらい損する

 

 (笑)

 

 赤江瀑の『罪喰い』と『春喪祭』廃版なんだけど、ここでだけ復刊してるの。しかも600円

 

P+D BOOKS 罪喰い

P+D BOOKS 罪喰い

 

 

春喪祭 (P+D BOOKS)

春喪祭 (P+D BOOKS)

 

 

 安。赤江瀑和風ゴシックって感じで面白いもんな

 

 やばない?あと笹沢佐保も復刊してて、昭和文学だから栗本薫の伝記小説とかそういうのが多い。中上健次も復刊してる

 

 これは要チェックだね

 

【ハードカバーコーナーへ】

 

 北山猛邦を所望ならね、『オルゴーリェンヌ』

 

 

 あ、めっちゃ好きそう

 

 主人公がミステリーを検閲しなきゃいけない世界の話

 

 これはチェックしとこう。たぶん、今年くらいに文庫落ちしそうだし

 

 ミステリーのハードカバーって量多いね。行ってほしいのは『おやすみ人面瘡』だったけど、『東京結合人間』しかないな

 

おやすみ人面瘡

おやすみ人面瘡

 

 

東京結合人間

東京結合人間

 

 

 白井智之……?

 

 そう、『さよなら人面瘡』は、唐突に人面そうが浮かんでくる世界での殺人

 

 谷崎潤一郎みたい(笑)

 

 この人は『パノラマ島奇譚』みたいな世界観で殺人が起こって、その世界ならではの方法でトリックがあるみたいな

 

パノラマ島奇談 (江戸川乱歩文庫)

パノラマ島奇談 (江戸川乱歩文庫)

 

 

 ああ、いいね。異形ミステリー

 

 で、これは男女が結合して子供を産むって世界

 

 『ムカデ人間』みたいな

 

ムカデ人間 (字幕版)

ムカデ人間 (字幕版)

 

 

 きもいミステリーの星。横溝正史賞でデビューしたのがすごい

 

 へえ、『人間の顔は食べづらい』とかも面白そうだ。海外ミステリーの方が文庫落ちしないのかね

 

人間の顔は食べづらい

人間の顔は食べづらい

 

 

 あ、一個おすすめがあって『超訳ラブクラフト』っていう。ラノベみたいな感じでクトゥルフを翻訳してるの

 

超訳 ラヴクラフト ライト1 クトゥルーの呼び声他

超訳 ラヴクラフト ライト1 クトゥルーの呼び声他

 

 

 『ニャル子さん』ではなく?

 

 

 いや、あれは超訳ではない(笑)

 

 あ、『うさと私』読んでてふふってなるよ

 

うさと私

うさと私

 

 

 澁澤龍彦のミステリー選集ほしい。『日本幻想文学集成』……あ、日影丈吉買おうよ

 

 

 もってる、河出から出てるよね

 

 あ、クトゥルフコーナーなんてあるんだ。菊池秀行とかばっかりのレーベルがある。あほや(笑)

 

 クトゥルフ神話で一番好きな登場人物は?

 

 ま、イースの偉大なる人々。断然かっこいい、知能勝負でヨグ・ソトースを使わずとも時を操作でき、人間と精神を入れ替え、操作するというSF感

 

 いいねえ、俺はティンダロスの猟犬かな。角から出てくるっていう謎の設定

 

 ティンダロスもねえ、いいけど知性がないんだよな

 

 それは確かに

 

 ポケミスはいいな、おじいちゃん世代くらいにファンが多い。『エンジェルメイカー』いってほしいな。それか浜尾四郎の『殺人鬼』。大正くらいのミステリー

 

エンジェルメイカー (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

エンジェルメイカー (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

 

 

殺人鬼

殺人鬼

 

 

 やっぱり高いな

 

 『エンジェルメイカー』いってほしいな。『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』はアメリカで作られた『機龍警察』なんよ。気になる

 

ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 上 (ハヤカワ文庫SF)

ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 上 (ハヤカワ文庫SF)

 

 

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

 

 

 誰かが読んでたな

 

 ジェイムズ・エルロイの新刊とかスティーブン・キングのがちミステリとかも気になる。『ミスター・メルセデス』っていうくそださい名前の(笑)

 

 

 日本でいったら「ホンダさん」とか「トヨタさん」みたいな(笑)

 

 (笑)メルセデスで人を轢くからミスター・メルセデス。だせえ、ださすぎやろ(笑)

 

 ジョン・ル・カレはいるね

 

 孫はなぜか置いてないんだよな

 

 いやいや、でも赤江瀑が手に入ったのはよかったな。あのシリーズ、中上健次くらいしか気にしてなかったもんな

 

 ブログを読んであのシリーズを読むことで、どんどん復刊されていくのでぜひ

 

【文庫コーナーへ】

 

 ほしおさなえとか読んだことある?

 

 ない、面白い?

 

 いや知らなくて、東浩紀の奥さんらしいんだけど。『ヘビイチゴサナトリウム』の人

 

ヘビイチゴ・サナトリウム (創元推理文庫)

ヘビイチゴ・サナトリウム (創元推理文庫)

 

 

 ああ、そういえば気になってたわ。土屋賢二って読んだことある?

 

 ないな

 

 お茶の水の哲学の教授で、森見登美彦の前にあきらかに森見登美彦をやっている人。あの地の文の詭弁を天然でやっちゃった人

 

 どれがいい?

 

 『われ笑う、ゆえにわれあり』か『われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う』、でも置いてないな

 

われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う (文春文庫)

われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う (文春文庫)

 

 

 置いてあってほしいな。獅子文六とかいっとこうかな

 

 何気にみんなすぐやめちゃうブラウン神父シリーズの『ブラウン神父の知恵』が面白い

 

ブラウン神父の知恵【新版】 (創元推理文庫)

ブラウン神父の知恵【新版】 (創元推理文庫)

 

 

 一作目でやめちゃうもんね。『ブラウン神父の童心』、面白かったな

 

ブラウン神父の童心 (創元推理文庫)

ブラウン神父の童心 (創元推理文庫)

 

 

 あと山田風太郎もね

 

 『幻燈辻馬車』とかね。でも獅子文六気になっちゃうな

 

 

 おすすめは『七時間半』だな。七時間半の電車の中での群像劇。三角関係とか

 

 あえて『ゴッチ語録』とか

 

ゴッチ語録 決定版: GOTCH GO ROCK! (ちくま文庫)
 

 

 ああ、目の前で『ゴッチ語録』読まれたらちょっとひいちゃうけど

 

 (笑)

 

 まあ、『七時間半』かな

 

 ミステリーでまだ見てないやつとかある?

 

 さっき話したけど、代表作よりもよっぽど面白い『曲がった蝶番』とか『白い僧院の殺人』とか。横溝正史ディクスン・カーがやりたくて金田一シリーズを始めたんよ、まんまです

 

曲がった蝶番【新訳版】 (創元推理文庫)

曲がった蝶番【新訳版】 (創元推理文庫)

 

 

白い僧院の殺人 (創元推理文庫 119-3)

白い僧院の殺人 (創元推理文庫 119-3)

 

 

 カーター・ディクスンディクスン・カーって同一人物だっけ

 

 うん、名義が違うだけ

 

 カーありだな

 

 横溝正史好きなら、うわ、まんまオマージュやんってわかるくらい似てる

 

 どっちがよりおすすめ?

 

 『曲がった蝶番』は出来がめっちゃいい。けど、キャラとか雰囲気を含めて『白い僧院の殺人』を超すすめる

 

 買っちゃおうかな

 

 あと『さむけ』のロス・マクドナルドの奥さんのマーガレット・ミラーが書いてるアメリカ文学が好きそうな人がはまりそうなこれ。新興宗教の調査に行く主人公の話で、人生の儚さとか社会の危うさを描きつつ、心の交流も書きつつ、ハードボイルドするっていう

 

さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)

さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)

 

 

 『まるで天使のような』、チェックしとこう。いいね、全然知らないところがチェックされていくのいいな

 

まるで天使のような (創元推理文庫)
 

 

 あ、これは歌舞伎役者が探偵役っていうシリーズで、日本の短編の面白衝撃ミステリーといったら大坪砂男の『天狗』か『グリーン車の子供』

 

 

 

 『天狗』はめっちゃ笑ったけどな

 

 『天狗』ほどは笑わないけどね、普通に感心する。あとこれ面白いよ

 

 『名探偵に薔薇を』

 

名探偵に薔薇を (創元推理文庫)

名探偵に薔薇を (創元推理文庫)

 

 

 『スパイラル』とか『絶園のテンペスト』の原作者が、もともと推理小説かとしてデビューしてて、それのファースト

 

 

 

 へえ、知らん人多いなほんとに

 

 田中啓文もね、面白いけどね。『蹴りたい田中』とかの

 

蹴りたい田中 (ハヤカワ文庫 JA)

蹴りたい田中 (ハヤカワ文庫 JA)

 

 

 お、猫丸先輩も推されてる

 

 カズレーサーが紹介したっぽいね。どうする?俺まだやろうと思えばアガサ・クリスティーの『ABC殺人事件』と『アクロイド殺し』と『オリエント急行の殺人』と『そして誰もいなくなった』より面白いのがあるのでそっちに注目しましょう、のコーナーをできるけど(笑)

 

ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 

アクロイド殺し (クリスティー文庫)
 

 

 

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 

 やるだけやろうか、せっかくだし(笑)俺は『オリエント急行』が今んとこ一番好きだな

 

 そもそも動機と犯行に至るまでの推移がうまい作家で、『ゼロ時間へ』と『杉の柩』がよい

 

ゼロ時間へ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ゼロ時間へ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 

杉の柩 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

杉の柩 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 

 クリスティーってめっちゃ読みやすいよね、びっくりするくらい読みやすい

 

 『謎のクィン氏』も面白いんだけど、これは正体不明のハーレクィンっていうイケメンが、美術館で絵を見てる人のところで謎を解いて去っていくっていうやつ。あと『パーカー・パイン登場』も好きで、恋愛事件を心理的に解決する、『怨み屋本舗』とかを最初にやったやつ。めっちゃ面白いの

 

謎のクィン氏 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

謎のクィン氏 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 

パーカー・パイン登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

パーカー・パイン登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 

怨み屋本舗 全20巻 完結セット (ヤングジャンプコミックス)

怨み屋本舗 全20巻 完結セット (ヤングジャンプコミックス)

 

 

 いいなあ

 

 クリスティーを馬鹿にする前に『パーカーパイン』を読んでほしい。やろうと思えばいくらでもしゃべれるもんな

 

 ね、本屋はいくらでもしゃべれる

 

 まだ泡坂妻夫の話とかしてないもんな。まあやってたら永遠に終わんないしな

 

 なんか一言ある?

 

 面白い本は面白いですね

 

 そりゃね(笑)

 

 意外と気づいてない本とか廃刊になってる本が本屋の隅でこっそり復刊してたりするので、しかも新規レーベルとかで、みなさん本屋は隅々まで見ましょう

 

 おお、いい格言が残されたところで今回は終わりにしましょう

(2月27日 於:大阪梅田ジュンク堂

 

《今回のお買い上げ本》

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・ベントリー『トレント最後の事件』

赤江瀑『罪喰い』

カーター・ディクスン『白い僧院の殺人』

飛浩隆『グラン・ヴァカンス』

山口雅也『生ける屍の死』

・コリン・デクスター『ウッドストック行最終バス』

ジャック・リッチー『クライム・マシン』

・インドリダソン『湿地』

アシモフ黒後家蜘蛛の会

山田風太郎忍びの卍

 

0000書店紀行初の10000円以内でのお買い上げができました……