2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

折れた竜骨

ここ最近はほとんどレポートをやって過ごしていた。 万葉集の東歌についてだ。万葉集の巻十四に収められた歌。東国の人間が読んだ歌だ。1000年以上昔の歌だから、そもそもどこの土地で歌っているのかが分からないものも多い。 例えば巻十四冒頭の信濃國の歌…

大学読書人大賞ノミネート作品を買うため生協へ行く。 この読書人大賞、第一回は『幼年期の終わり』、第二回は『好き好き大好き超愛してる。』、第三回は『夜は短し歩けよ乙女』、第四回は『天地明察』、第五回は『ハーモニー』、第六回は『南極点のピアピア…

パトロネ

音楽を聴きながら、藤野可織の『パトロネ』を読む。 パトロネ (集英社文庫) 作者: 藤野可織 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2013/10/18 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る 藤野さんの小説は、『爪と目』『いやしい鳥』と読んできたけど、…

短篇五芒星

舞城王太郎の『短篇五芒星』を読む。 短篇五芒星 作者: 舞城王太郎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/07/13 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 1人 クリック: 27回 この商品を含むブログ (24件) を見る この前『生きてるだけで、愛。』を読んで、…

生きてるだけで、愛。

講義中に本谷有希子『生きてるだけで、愛。』を読む。 生きてるだけで、愛。 (新潮文庫) 作者: 本谷有希子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/03/02 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 30回 この商品を含むブログ (65件) を見る 本谷有希子は「幸せ最…

村上ラヂオ

社会学の講義に出る。 今日のテーマはアイドルだった。70年代から現在に至るまでの年表が配られ、時折音楽を流しながら、授業をしていった。 こうやってざっと見てみると、一神教的なものから、多神教的なものへと変遷しているから面白い。「液状化する社会…

水中都市・デンドロカカリヤ

授業中に安部公房『水中都市・デンドロカカリヤ』を読む。 水中都市・デンドロカカリヤ (新潮文庫) 作者: 安部公房 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1973/08/01 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 17回 この商品を含むブログ (40件) を見る 二つの表題作…

生きるとは、自分の物語をつくること

新幹線で京都へ帰る。 道中では小川洋子と河合隼雄の対談、『生きるとは、自分の物語をつくること』を読む。 生きるとは、自分の物語をつくること (新潮文庫) 作者: 小川洋子,河合隼雄 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2011/02/28 メディア: 文庫 購入: 5人…

超短編アンソロジー

二日酔い。ふらふらしながらも松本のブックオフと丸善へ行く。 丸善、新しくオープンしたんですよね。僕が高校生の時は駅内の本屋しかなかったのに。うらやましい。 そういえば京都の丸善も近々復活するようで。確実に檸檬を置く輩が出てくるでしょうね。 夜…

偶然の祝福

鈍行で長野へ帰る。いつもながら腰が痛くなる。6時間の長旅だ。 道中では小川洋子『偶然の祝福』を読んだ。 偶然の祝福 (角川文庫) 作者: 小川洋子 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2004/01 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 17回 この商品を含むブロ…

君が代は千代に八千代に

今年の新年はよく食べたし、よく飲んだ。 当然のことながら吐いた。 頭は痛いし口の中は臭いし最悪の2014年元旦。 偶然手に取った高橋源一郎『君が代は千代に八千代に』の冒頭の一編「Mama told me」には次のような描写があった。 デブは大きく口を開けた。…