0000書店紀行:第二回エンタメ焼き畑~後編~

前編はこちら↓

kamisino.hatenablog.com

 

【単行本コーナー】

 

 ここらへんはぽわぽわの女の子が読むやつだ

 

 ぽわぽわの女の子(笑)日本文学コーナーだね

 

 米澤穂信の最新作どこだろう、あ、あったわ

 

いまさら翼といわれても

いまさら翼といわれても

 

 

 しかもサイン本

 

 サイン本じゃん、サイン本じゃん!なんだよサイン本じゃねえかよ

 

 読みたいな、でもシリーズ『氷菓』しか読んでないからなあ

 

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

 

 

 貸そうか?貸そうか?たぶんブックオフいったらそろうでしょ

 

 うん、そうなんだけど、ブックオフ大阪にないんだよね

 

 え?京都あんなにあるのに?

 

 なんでだろうね……。これはホラーっぽいらしいね、森見登美彦の新作

 

夜行

夜行

 

 

 そうなんだ。最近ブックオフで古着売り始めたよ

 

 古着?誰がブックオフで古着を買うねん(笑)

 

 すごいことになってる(笑)これ気になってたな『掟上今日子の備忘録』。あとこれ、『レッドドラゴン

 

掟上今日子の備忘録

掟上今日子の備忘録

 

 

 

 へえ

 

 TRPGなんだけどすごく面白かった。メタフィクションの逆っていうのかな、それがすごく衝撃的で。要するに、この中ではファンタジー世界が続くんだけど、それは全部演技なんだよね。その演者が「あー疲れた」みたいなことをいうのも、幕間でちゃんと入ってて。メタフィクションっていうのは、フィクションに主軸があって、そこから外を見てるわけじゃん

 

 そうだね

 

 これは逆なんだよね。外の世界の人たちが、キャラになりきるっていうのを外から見てるから、新しくて

 

 確かにそういうのって小説ではあまり見ないよね

 

 メタフィクションがフィクションを壊すものなのに対して、これはメタに視点を置くことでフィクションを守ってるんだよ。フィクションだってわかった上で守ってる感じがしてて、メンバーがいいんです

 

 あー……。虚淵玄紅玉いづき奈須きのこ成田良悟、すごいメンツだね(笑)

 

 三田誠さんがゲームマスターなんだけど、この人はロードス島戦記とかやってた老舗のTRPGグループのメンバーで重鎮らしいんですよ

 

 

 ほんとに豪華なメンバーだなあ

 

 ダメージ判定とかがすごくて、異常な労力をかけてていちいちジュール換算とかをしてるんだよ(笑)で、ダメージも部位ごとにあって、右腕を捨てて生き残るみたいなことができる

 

 戦略性が広いんだね

 

 そう、それで詳しくは言えないんだけど虚淵玄が途中でしっちゃかめっちゃかにするんだよ(笑)

 

 さすが虚淵(笑)

 

 これもネットで出てるからぜひ

 

 これ、なんか面白そうだな。なんだこれ

 

 これ面白かったよ、『ランボー怒りの改新』。森見登美彦みたいな文体で奈良のことを書いてるんだけど

 

ランボー怒りの改新 (星海社FICTIONS)

ランボー怒りの改新 (星海社FICTIONS)

 

 

 これも星海社なんだ

 

 めちゃくちゃな世界観なんだよ。ネットで、星海社ウォッチャーの僕の中では話題になってたので買って読んだんだけど、面白かった。これもフィクションを大事にしてた

 

 これは面白そうだな、まったくチェックしてなかった……。海外文学はあんまり読まない?

 

 そうだね、『地球の長い午後』を最近読んだくらいだなあ。世界観を楽しむ小説なんだろうと思った。ミステリーで行くとエラリー・クイーンの『エジプト十字架の謎』、あれはよかった

 

地球の長い午後 (ハヤカワ文庫 SF 224)

地球の長い午後 (ハヤカワ文庫 SF 224)

 

 

 

 クイーンなあ、読んでないんだよなあ

 

 クイーンは全部面白いんだろうなっていうのが一冊読んでわかる面白さだった。あとはルパンシリーズもよく読んだな

 

([る]1-1)奇巌城 怪盗ルパン全集シリーズ(1) (ポプラ文庫クラシック)

([る]1-1)奇巌城 怪盗ルパン全集シリーズ(1) (ポプラ文庫クラシック)

 

 

 ルパン派だったんだね

 

 ここはハルキ・ムラカミか。読んだことないんだよね

 

 面白いよ

 

 文学に触れてこなかったからね

 

 だからここらへん(現代文学コーナー)とかはほとんど手付かずなんじゃない

 

 わからないわからない。『苦役列車』しかわからない

 

苦役列車 (新潮文庫)

苦役列車 (新潮文庫)

 

 

 (笑)西村賢太面白いからね

 

 面白い人は読んでる(笑)あと『告白』は面白かった。あれもオールタイムベストに入れるくらいの作品だな

 

告白 (中公文庫)

告白 (中公文庫)

 

 

 あれはすごいね、地の文で笑わせてくるからね

 

 あ、戌井昭人いとうせいこうと一緒にコントやってたんだよ。シティーボーイズのコントに一緒に出てて、ちょうどその時期に『想像ラジオ』が刊行されてて、『まずいスープ』も刊行されてて、物販で売ってたんだよ

 

想像ラジオ (河出文庫)

想像ラジオ (河出文庫)

 

 

まずいスープ (新潮文庫)

まずいスープ (新潮文庫)

 

 

 はいはい

 

 そのあと二人とも芥川賞候補になって、すごい舞台見たなと(笑)その公演見に行ったんだよ。しかも演出が宮沢章夫だったから文士劇じゃないかという

 

 いとうせいこう宮沢章夫戌井昭人、濃いな(笑)

 

 最後の舞台挨拶でいってたよ、「これはコントだけど文士劇だ」って(笑)

 

 戌井昭人は結構面白いよね。『すっぽん心中』とかよかった

 

すっぽん心中

すっぽん心中

 

 

 『まずいスープ』はよくわからなかった

 

 あれは変な人図鑑って感じだったね(笑)

 

 僕は『想像ラジオ』が好きです

 

 あれはいいね

 

 『鼻に挟み撃ち』もよかった。僕はいとうせいこうウォッチャーなので、これはいとうせいこうの本当のエピソードが書かれてるんですよ。ある公演でいとうせいこうパニック障害を患いながらも全ステージちゃんと出て、ほとんど狂人みたいな目で突っ込んでたっていう

 

鼻に挟み撃ち 他三編

鼻に挟み撃ち 他三編

 

 

 (笑)

 

 舞台袖に引っ込むとそこには畳一畳分の布団が敷いてあって、頭まで布団をかぶった状態でダメ出しをするっていう

 

 そんな人が今はテレビに出て、フリースタイルの審査をしてるわけですよ(笑)戌井昭人はこういう売り方をするようになったんだね、「芥川賞五回落選!」

 

 まあ、落選が似合う人ではありますよね(笑)書いてる内容的にもなんか

 

 わからないでもないな、ちょっと新刊コーナーもう一回行っていい?ちょっと気になったのがあって、さっき言った稲垣足穂チェスタトンの新刊

 

 

 

 知らないなあ

 

 ブラウン神父っていうホームズと二大巨頭扱いされてるシリーズがあるんだけど、そのシリーズの作者の短編集なの。うーん、足穂はステイしとこうかな

 

 『ノックスマシン』にブラウン神父の相方は出てましたっけ?

 

ノックス・マシン (角川文庫)

ノックス・マシン (角川文庫)

 

 

 出てたかな、覚えてないな(笑)お、カズレーサーのおすすめ本。

 

 この企画は……

 

 又吉が10000円で買った本。同じことやってるね(笑)ぼく、又吉と趣味があうんだよね

 

 太田克史佐藤友哉にも同じことしてたよね。上京してきた佐藤友哉の財布から太田克史が金を抜き取って、「お前に読むべき本を買ってやるよ」っていって、「でもこういうのは自分の金で買わなきゃだめだから」って(笑)

 

 まあ、おかげで佐藤友哉ははねたから(笑)

 

 このエピソード好きなんですよ。北海道の空港で『クリスマス・テロル』の原稿を投げ捨てた話と同じくらい好きだよ

 

クリスマス・テロル<invisible×inventor> (講談社文庫)

クリスマス・テロル<invisible×inventor> (講談社文庫)

 

 

 (笑)星海社は文化系DQNって感じがあるからね

 

 どブラックだしね。徹夜も厭わない。でも大きい動きは作れなかった感じはあるね、漫画と新書ははねたけど。『江戸しぐさの正体』とか

 

江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書)
 

 

 漫画は?

 

 「ツイ4」がはねてる。あれは星海社が運営してるんだけど

 

 『トモちゃんは女の子』とかそうなんだ。じゃあ、ぼちぼち絵本コーナーに行こうか

 

トモちゃんは女の子!(1) (星海社COMICS)

トモちゃんは女の子!(1) (星海社COMICS)

 

 

 【絵本コーナー】

 

 うわ、懐かしい。幼稚園児のころだよね

 

 最近すごく好きな絵本があって『夏のルール』っていう、ショーン・タンの

 

夏のルール

夏のルール

 

 

 絵本なんてゴーリーくらいしか最近は読んでないなあ

 

ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで

ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで

 

 

 これボブ・ディランの絵本だよ、『はじまりの日』

 

はじまりの日

はじまりの日

 

 

 ほんとだ、絵本はほとんど読まないもんなあ

 

 僕も読まないんだけどこの前たまたまショーン・タンを見つけて「なんだこの気持ち悪い面白いのは」ってなった

 

 気持ち悪い面白いってめっちゃいい表現だね。え、ウンベルト・エーコの絵本なんてあるの。お、松尾スズキが翻訳してるのもある……いろいろあるんだなあ。『夏のルール』ちょっと調べてくる…………なさそうだね

 

 ダメじゃん……。『夏のルール』こんな絵なんだよ

 

 ルドンみたいだね、気持ち悪くていいね。あればよかったなあ

 

 ぜひぜひ検索をって感じ。『夏のルール』がなければ、もうこのフロアに用はない

 

 (笑)一点推しだったんだね

 

 あとは『エルマーとりゅう』くらいしか知らない

 

エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)

エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)

  • 作者: ルース・スタイルス・ガネット,ルース・クリスマン・ガネット,わたなべしげお,子どもの本研究会
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1964/08/15
  • メディア: ハードカバー
  • 購入: 1人 クリック: 28回
  • この商品を含むブログ (52件) を見る
 

 

 懐かしい(笑)『葉っぱのフレディ』とか、でも絵本コーナー眺めるの楽しいね

 

葉っぱのフレディ―いのちの旅

葉っぱのフレディ―いのちの旅

 

 

 京極夏彦監修の『いるのいないの』っていう怖いのありますね、『おしいれのぼうけん』、懐かしいなあ

 

怪談えほん (3) いるの いないの (怪談えほん3)

怪談えほん (3) いるの いないの (怪談えほん3)

 

 

おしいれのぼうけん (絵本・ぼくたちこどもだ)

おしいれのぼうけん (絵本・ぼくたちこどもだ)

 

 

 懐かしすぎる。幼稚園のころだよ、何年前?もう20年前だよ

 

 『おしいれのぼうけん』、けっこうシュールというかポップじゃない?らりったやつの考えたストーリー

 

 よく覚えてるなあ、忘れちゃった。芸術コーナーとかはどうですか?

 

 わからないっす、そういうのわからないっす。アートのやつとか、水玉模様の服着てるとかよくわかってない

 

 わかってるやん(笑)

 

 演劇界隈で人の公演に参加させてもらったときに、来場者特典で短編小説をつけようっていう企画があってひとつ書いたんだけど、そこでアートかぶれの演劇人をディスる描写を書いてしまって。「あの人は別にポップでもアートでもない。ただ水玉模様の服を着て、おもちゃみたいな自転車に乗ってる人です」っていう(笑)

 

 (笑)まあねえ、現代芸術はこっちから読み込まなきゃいけないから、読む側がセンスらしきものを持たなきゃいけない節はあるね

 

 非効率的なちっさい自転車に乗ってたらアートだと思ってんちゃうぞ

 

 地下行きますか

 

 一時間半くらいしゃべってますね

 

 なんというか本の話というか、本周りの話が多い気がする(笑)

 

 あ、『ダ・ヴィンチ・コード』面白かった

 

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

 

 

か 絵に隠された秘密が、みたいなのってどきどきするよね。さて地下だけど漫画は際限がなくなるのでやめようと勝手に決めた

 

【地下1階:マンガ・ライトノベル

 

 そうだね、後ろ髪はひかれるけど……、そうねやっぱりここは『人類は衰退しました』を推しとくべきだろうね

 

 

 田中ロミオ

 

 9巻あるけど、9巻全部読まないとだめだね、と思っている。この人ってもともとエロゲのライターでしょ、だから普通の賞とって出てくる人と違うんですよ。だいたい賞とるときは一発でパンチを打ち切るじゃないですか

 

 そうだね

 

 もしくは2作目から新しく設定を入れ込むじゃないですか。でもこれははじめからある程度名のある人間が書いてるから、実は設定段階から最終巻に向けての伏線が貼られてる。だからこれを読んだときは、これはラノベでは普通できないんだろうな、と思った。全部読み終わったときに「ふわあー!!」って

 

 その「ふわあー!!」を味わいたいがために買いたいけど全9巻か……。ガガガはあとは『とある飛行士への追憶』ってのがあるよね

 

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

 

 

 知らないなあ

 

 面白いらしい、読んでないんだけど(笑)あんまりラノベ読まないから……話変わるんだけど『ハクメイとミコチ』めっちゃよかった

 

 

 かわいいよね

 

 キャラクターのデザインがかわいいよね

 

 あれ読んだよ、また漫画の話になっちゃうけど『少女終末旅行

 

少女終末旅行 1 (BUNCH COMICS)

少女終末旅行 1 (BUNCH COMICS)

 

 

 あれもことことしてる、かわいいよね

 

 ああいうのが好きなんだよね。『キノの旅』は外せない。何がすごいってまだ新刊が出てることですよね

 

 

 あとがきを工夫しながら(笑)

 

 あとこれだね『狼と香辛料』。大学院くらいのときに読んだのかな、一時期まじでヒロイン、この子がいれば他にいらないって思ってた

 

 

 電撃文庫だったらやっぱり『半分の月がのぼる空』だな

 

 

 半月ね、半月ね

 

 あとは『しにがみのバラッド。』なんていうのかな、儚い透明感のある本が好きだったから。半月はものすごい影響を受けた

 

 

 僕はね、基本的にキモオタメンタルをもっているから、なんだかんだでラブコメにいっちゃう部分があるんだよね。でも『俺妹』くらいあざとくされると、変なプライドが邪魔して読めないんだよ

 

 

 なるほどね

 

 だから『狼と香辛料』くらいだともうね、はまっちゃう。この子がいれば世界は何もいらないという時期があったからね

 

 あああ、いいねえそういうの。あとは『紫色のクオリア』とか『ある日爆弾が落ちてきて』とかSFものを読んでたかな

 

紫色のクオリア (電撃文庫)

紫色のクオリア (電撃文庫)

 

 

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)

 

 

 『文学少女』シリーズも一時期「この子がいれば他に何もいらない状態」に俺を落とし込んだ……ハルヒもそうだね、4周くらい読んでる

 

 

 

 ハルヒは先にアニメから知ってて変な先入観があったんだけど、原作読んだら「あれ、普通のSFじゃん」って思ってびっくりした

 

 確かにね。僕は日常ものが好きだから、アニメも何回も見たんだけど「射手座の日」とか「サムデイインザレイン」とかそういうのばっか見てた。心を揺らしたくないんだよ、基本的に

 

 なるほどね、ざわつかせたくないんだね

 

 キャラクターが動いていればそれでいいよっていう。キャラクターに惚れてたんですね。お、『レッドドラゴン』あるじゃん

 

 

 1巻を買うと全部買わなきゃいけなくなるのがラノベの痛いところなんだよなあ、でもなあ……

 

 長いですよ、6巻の時点で「今始まる」って書いてある(笑)

 

 でもなあ、このメンツは気になるなあ……買うか、買おう

 

 『バカテス』も読んだよ結構

 

 

 ここらへんはファミ通文庫か……。あのさ、ゲームでテイルズオブシリーズっていうのがあったじゃない。ぼくはあれがものすごく好きで、そのノベライズをずっと読んでたのよ。ファミ通からもいくつか出てた気がする

 

 ノベライズいいですよね。『ドラクエⅣ』のノベライズ読みました。テイルズと違ってドラクエってドラマ要素が深く書かれないから

 

 すき間が多いよね

 

 なのでノベライズされると満たされた気持ちがすごかった

 

 あと3000円分くらいか……

 

 別にフルで買わなくてもいいんでしょ?

 

 そうなんだけど、せっかくだからってのはあるよね……

 

 あと何かあったかなあ。オールタイムベストはかなり進めて読ませてしまったもんね。横溝正史とかはそのパターン

 

 そうね。『獄門島』とかってだいたいミステリーオールタイムベストの一位とかになるじゃん。そういうの読みたくなくなっちゃうんだよね

 

獄門島 (角川文庫)

獄門島 (角川文庫)

 

 

 はいはい、メジャーな人たちねみたいな(笑)

 

 そうそうサブカル志向なので(笑)でもそのころの時分に喝を入れたい。なんでお前は読まなかったんだ『獄門島』を、と

 

 僕もねサブカル志向なんだけど、横溝正史を読んだのが中学生のころで、中学生の目線においては横溝正史は誰も読まないんだよ。だからこそ読んだみたいな部分はある(笑)

 

 そういうカウンターね

 

 小学生でルパン読んだのもそれだからね。みんなはホームズだけど俺はルパンだから、みたいな(笑)

 

【各地をぶらぶら……】

 

 (笑)これ買うのもありだな

 

 ありみたいな思考に走り始めるのはよくないですよ(笑)

 

 いや、でもこれは買いたかったのよ。このシリーズ。古川日出男の『平家物語』。これあの、町田康が古典を新訳したあのシリーズのやつなんだけど

 

平家物語 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09)
 

 

 

 ああ、「お爺さんの中で何かが弾けた」

 

 古川日出男もちょっと変な人なんだよ。で、『平家物語』って口承文学だから口にして心地よい言葉遣いなんだけど、これは完全に読む用の本として徹していて

 

 よさそうですね

 

 といいつつまた二階に戻ってきてしまった

 

 万年筆いいですねえ

 

 さっきこの文房具コーナーでクリスマスソングに交じってニルヴァーナの「smells like teen spirit」が流れてたのが気になってしょうがなかった(笑)西尾維新ね、講談社BOX高いんだよな……

 

 もう一個くらい撃ち抜きたいな、もう一冊くらい何か買わせたいな

 

 『ビビビ・ビ・バップ』、面白そう……。パンチがなかったらもう買うもの決まってるんだけど

 

ビビビ・ビ・バップ

ビビビ・ビ・バップ

 

 

 うーん、もうだいぶしゃべっちゃったからな

 

 クトゥルフものとか。ラブクラフトのこれ、とか

 

 ラブクラフト、面白くない(笑)まどろっこしいわと

 

 まああれは設定が面白いわけだしね

 

 ラブクラフトを読むよりもクトゥルフ辞典みたいなやつを読んだ方が絶対わかると思う。断片なんだよ、全部が

 

 それはあるね。設定集みたいなのが面白いんだよね

 

図解 クトゥルフ神話 (F‐Files No.002)

図解 クトゥルフ神話 (F‐Files No.002)

 

 

 なんか……なんか思い出しそう

 

 ぼくのあかひねのイメージはいとうせいこう横溝正史なんだよね。サブカルチャーの人。サブカルじゃなくてサブカル「チャー」の方ね

 

 もうないな、ないわ。岡田斗司夫が好きだったら『遺言』をすすめたいけど絶対興味ないもんね(笑)

 

遺言

遺言

 

 

 いや、そんなことはないけど(笑)

 

 『タルト・タタン』と『レッドドラゴン』を買ってもらえたから、もうかなり達成した感はあるんだよね

 

 『昆虫はすごい』とかね(笑)これはぼくひとりだったら買わないラインナップだから楽しい

 

 新書ね、新書はどっちの方が読んでるんだろう

 

 ぼくは、受験用の小難しいやつばっかり読んでた

 

 井上ひさしとかはどうなのよ

 

 『吉里吉里人』?

 

吉里吉里人 (上巻) (新潮文庫)

吉里吉里人 (上巻) (新潮文庫)

 

 

 あ、待ってよ俺のオールタイムベストに燦然と輝くのがあった、灰谷健次郎

 

 『兎の眼』?もってるんだな

 

兎の眼 (角川文庫)

兎の眼 (角川文庫)

 

 

 もってるのか、あれはめちゃくちゃ好き

 

 教師の話だよね。これメンツが面白いな、東浩紀戌井昭人海猫沢めろん……

 

 

 ああ、もうそういう人達じゃん

 

 蛭子能収が入ってる(笑)

 

 (笑)

 

 円城塔、木下古栗、しりあがり寿最果タヒ

 

 サブカルの人達

 

 ぼくはこういうのが好き(笑)

 

 いとうせいこうが入ってないな

 

 あの人はサブカル「チャー」の人だから。サブカルとはまた違うよね

 

 あの人は、小唄とかやってるからね。いとうせいこうフェスであんだけアンコールして、やることないから「小唄を一つ」ってがっかりしたんだけど、心から大好きだこの人って思った(笑)小唄と同時に盛大にクラッカーがぶしゅーって出る

 

 ごちゃごちゃしてていいね(笑)浅野いにお絶賛とか言われると気になっちゃうなあ。吉村萬壱は面白くて、『クチュクチュバーン』っていう筒井康隆みたいな変な作品書いてたりするんだよね

 

クチュクチュバーン (文春文庫)

クチュクチュバーン (文春文庫)

 

 

 筒井康隆、今日しゃべってないね。意外と『ヨッパ谷への降下』が好きだったりするんですよ

 

ヨッパ谷への降下―自選ファンタジー傑作集 (新潮文庫)

ヨッパ谷への降下―自選ファンタジー傑作集 (新潮文庫)

 

 

 この前言ってたね、買おうかな

 

 そういえばあれは読んだの?『モナドの領域』

 

モナドの領域

モナドの領域

 

 

 ……読んでない、どうだった?

 

 まあ、まあ、うん、そんなに中身が詰まってるわけじゃないんだけどリーダビリティがすごい。読まされてしまう。あ、『巨匠とマルガリータ』読みましたね。

 

巨匠とマルガリータ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-5)

巨匠とマルガリータ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-5)

 

 

 わけのわからない作品だったね、すごく好きだけど

 

 サブカルの人になればなるほど河出書房のお世話にならない?

 

 そうかな(笑)

 

 あー!これがあった、いとうせいこうの『ボタニカル・ライフ』、これですよあなた!

 

ボタニカル・ライフ―植物生活 (新潮文庫)

ボタニカル・ライフ―植物生活 (新潮文庫)

 

 

 もう買ってるんだな、昔あれだけ推されたから(笑)

 

 むちゃくちゃ推したからね(笑)

 

 筒井康隆、いろいろ読んだけど『ヨッパ谷への降下』は読んでないな。この前も言ったんだけどちょっと変な話を読むと、これは筒井康隆がもう書いてるんじゃないかっていう気持ちになる病にかかってる(笑)

 

 書きすぎてるからね。『富豪刑事』面白かったな、全部金で解決するっていう(笑)

 

富豪刑事 (新潮文庫)

富豪刑事 (新潮文庫)

 

 

 やっぱり『七瀬』シリーズ好きだけどね。心が読める……

 

家族八景 (新潮文庫)

家族八景 (新潮文庫)

 

 

 読んだけど覚えてないのかな……『虚航船団』も読みましたね

 

虚航船団 (新潮文庫)

虚航船団 (新潮文庫)

 

 

 『旅のラゴス』も面白かったし、『ロートレック荘事件』は、まあ、うん(笑)

 

旅のラゴス (新潮文庫)

旅のラゴス (新潮文庫)

 

 

ロートレック荘事件 (新潮文庫)

ロートレック荘事件 (新潮文庫)

 

 

 こんなもんかな

 

 じゃあぼくは今回一回も触れてないものをかごに入れて会計しに行きます

 

 なにそれ

 

 ステファン・グラビンスキ『狂気の巡礼』

 

狂気の巡礼

狂気の巡礼

 

 

 全く分からない

 

 完全にぼくの趣味です(笑)まあでもこの企画はね……

 

 意外と好評らしいじゃないですか、読書クラスタ内で

 

 ありがたいね。この企画はね、ぼくの心が気持ちいい(笑)一ヵ月に一発どかんと買い物ができるから気持ちがやすらぐから。ということで、これで終わりになりますが、何か一言

 

 最後に一言ですか、やはり読書はとてもよいものですね

 

 嘘でしょ、嘘でしょ(笑)

 

 (笑)

 

 まあね、ぼくは17日には実家へ帰るので、たぶん年内はこれで最後になると思いますが

 

 じゃあよいお年をだね

 

 そうですよ、でも本当にいろんな本を紹介してもらえたのでよかったです

 

 ありがとうございました

(12月12日 於:大阪梅田ジュンク堂

 

《今回のお買い上げ本》

f:id:kamisino:20161213012817j:plain

・ステファン・グラビンスキ『狂気の巡礼』

・前野ひろみち『ランボー怒りの改心』

・丸山宗利『昆虫はすごい』

文藝春秋編『犯罪の大昭和史』

速水健朗他『バンド臨終図鑑』

チェスタトン『詩人と狂人たち』

三田誠レッドドラゴン

筒井康隆『ヨッパ谷への降下』

近藤史恵『タルト・タタンの夢』

 

ちなみにまたちょっとだけ10000円を超えてしまいました……。